このたび,世界で初めて実施された70か国における環境民主主義指標(EDI)による評価結果が公表され,日本は32位となりました。情報公開法など情報へのアクセスについての制度は評価されましたが,政策決定への市民参加,裁判の利用しやすさの点で課題があるとされています。このデーターベースは無料で開放されていて(http://www.environmentaldemocracyindex.org/),70か国の比較をしたり,法律データを手に入れることができます。
環境民主主義指標は,参加の国際ガイドライン(UNEPバリガイドライン,英語本文/日本語訳)をもとに,アクセス・イニシアティブと世界資源研究所(WRI)が各国の協力者とともに開発したもので,日本からは,オーフスネット,グリーンアクセスプロジェクトのメンバーがコミットしました。アクセスイニシアティブ/WRIの所見要旨を翻訳しましたので,オーフスネットのプレスリリースと併せてご覧いただければ幸いです。
現在の評価は暫定的なもので,7月15 日まで市民からのパブリックコメントを受け付けています。私は,国内二次評価を担当しましたが,今後,改善すべき点もいろいろあると感じていますので,是非ご意見をお寄せください。
国際動向や日本の立ち位置を知るための貴重なデータだと思いますので,ご活用いただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。