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オーフス条約のパンフレットを作成しました。

グリーンアクセスプロジェクトでは、オーフスネット(オーフス条約を日本で実現するNGOネットワーク)とともに、オーフス条約についてわかりやすく解説したパンフレットを作成しました。こちらより、ご覧ください。

Filed under: 更新情報/お知らせ | 未分類 — woodpecker 公開日 2012/11/09(金) 09:56

ステレンボッシュの会議で報告しました。

南アフリカ・ケープタウン近くのステレンボッシュで,2012年9月25日~28日に行われた環境会議で報告しました。ステレンボッシュといえば,ワインランド(写真1)。南アフリカ随一のリゾート地として知られています。会議自体もアサラ・ヴィンヤードの中にあるホテルで行われました。広大なブドウ畑の入り口は,厳重な警備が敷かれていて,ホテルのバルコニーからは,池の近くに集まるたくさんの鳥を観察することができます(写真2)。主催者の一つであるステレンボッシュ大学は,その歴史が17世紀まで遡るエリート校で,70年代まで,歴代首相は,みな同大学の出身とか・・・。

1. 会議会場にあるブドウ畑

2. つかの間の晴れ間
会議には,ケニア,タンザニア,ナイジェリア,ザンビア等,アフリカの国々とブラジルから,法務大臣や最高裁長官経験者,研究者,行政職員,数十人が集い,温暖化対策と人権問題等が話し合われました(写真3)。

3. 会議風景
私は,温暖化問題の司法コントロールの可能性というセッションで報告しましたが,今回もまた,日本の司法アクセスの保障が,アフリカ諸国と比べてもいかに貧弱なものなのかをを裏付けるさまざまな情報を得ることができました。南アフリカは,誰にでも環境公益訴訟の途が開かれていることで有名ですが,鉱山開発をめぐる環境団体訴訟では,アセスメントの瑕疵が争われることが多く,また,手続的な瑕疵はもちろん,最近では,持続可能性を十分に考慮していないことを理由に,許可が取り消される例が増えているそうです。日本では,仮に原告適格の問題をクリアしたとしても,裁量の壁にすぐに阻まれてしまいそうな話です。参加者の出身国で団体訴訟が認められていないのは,またもや日本だけ・・・。
本来は,雨期が終わり春になり,花々が咲き乱れる季節だそうですが,到着したときから何度か突然の嵐に見舞われ,これも気候変動かと参加者からため息が漏れました。そのような悪天候の下でも,夕方からは,日本に滞在経験のあるRanchod大使の計らいで正式のワインテイスティングも開かれ,南アフリカ独自に開発された品種・ピノタージュなどが,詳細な解説付きで供されました。最終日には,ケープタウン国立公園を駆け足で視察しましたが,多くの動物,花々と出会い,自然の豊かさの一端を垣間見ることができました(写真4~7)。

4. アフリカペンギン

5. 固有の花々

6. 喜望峰の荒々しい風景

7. ケープポイント
Filed under: 啄木鳥日誌 — woodpecker 公開日 2012/10/01(月) 10:16

第5回研究会の資料をアップしました。

9月10日(月)に、第5回グリーンアクセスプロジェクト研究会を開催しました。当日の資料をアップしましたので、こちらからご覧ください。

Filed under: 更新情報/お知らせ — woodpecker 公開日 2012/09/13(木) 12:16

オーフス条約締約国第15回作業部会に参加・報告しました。

2012年9月3-5日に,ジュネーブの国連欧州本部(写真1)でオーフス条約締約国第15回作業部会会合が開かれました(プレスリリース)。今回の会合では,加盟国の拡大はもちろん,リオ+20を受けて,どのようにリオ宣言第10原則を促進していくかが大きなテーマとなりました。モンゴルが今年中のオーフス条約加盟を目指し手続を進めていること,チリを中心に中南米10カ国が第10原則をこの地域で促進するための法的枠組みをまとめようとしていること(会議には遠隔参加)のほか,UNEPの担当者からは,バリガイドライン(オーフスの骨子を盛り込んでUNEPが策定した立法ガイドライン)の活用を推進していることなどが報告されました(写真2)。

1. 本部からの風景 2. 会議風景

実は今回,私自身も報告の機会を与えられ,リオ会議以降の日本の先駆的取組(地球環境基金,GEOC/EPOの設置等)について紹介するとともに,オーフス条約から見た日本の課題も明示して,グリーンアクセスプロジェクトの目的(日本の取組の良さを活かしつつ,グローバススタンダードも充たすような日本型モデルの提示)を説明しました。

これに対し,議長からも好意的なコメントをいただき,成果文書にも,大阪大学のグリーンアクセスプロジェクトの取組を歓迎する旨が盛り込まれました(成果文書:4pアイテム5のⅳ参照)。

Filed under: 啄木鳥日誌 — woodpecker 公開日 2012/09/10(月) 09:29

第5回グリーンアクセスプロジェクト研究会のお知らせ

第5回グリーンアクセス・プロジェクト研究会について、下記の通りご案内いたします。

さまざまな人に関わる流域管理は、市民参加とパートナーシップがとくに必要とされる分野ですが、水基本法の制定が具体化しつつある中、パートナーシップの仕組みは、どこまで進んだのでしょうか。第5回研究会では、この課題の第一人者である蔵治光一郎氏(東京大学演習林生態水文学研究所長)に、全国の流域委員会のしくみと運用についてお話を伺います。なお、チラシもご覧ください(アクセスマップ付き)。皆様のご参加をお待ちしております。

第5回グリーンアクセス・プロジェクト研究会

■テーマ:流域委員会の現状と展望

■報告者:蔵治 光一郎氏(東京大学演習林生態水文学研究所長・准教授)
1996年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。専門は森・水と人間との関係。著書に『森の「恵み」は幻想か』(化学同人)、編著書に『水をめぐるガバナンス』(東信堂)、『森の健康診断』『緑のダム』(ともに築地書館)など。「矢作川森の健康診断」運営に携わるなど、現場の課題解決に総合的な視点から取り組む市民活動実践者でもある。

■日時:2012年9月10日(月) 15:00~17:00

■場所:あおぞら財団 会議室
大阪府大阪市西淀川区千舟1-1-1 あおぞらビル3Fグリーンルーム
JR東西線御幣島駅 出口11番から徒歩1分
アクセス:http://aozora.or.jp/accesscontact
※  参加費 不要、事前申込 不要

■主 催:グリーンアクセス・プロジェクトチーム
[大阪大学大久保研究室、環境パートナーシップオフィス(EPO)、
(公財)公害地域再生センター(あおぞら財団)]

■協 力:大阪大学大学院工学研究科 交通・地域計画学領域

(内閣府総合科学技術会議「最先端・次世代研究開発支援プログラム」助成事業)

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お問い合せ: グリーンアクセスプロジェクト事務局(大阪大学大久保研究室内)
メール greenaccess★law.osaka-u.ac.jp(★=@)

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Filed under: 更新情報/お知らせ — woodpecker 公開日 2012/08/29(水) 04:16

プロジェクトの「のぼり旗」ができました。

グリーンアクセスプロジェクトでは,「啄木鳥」をシンボルマークにしていますが,この度,プロジェクトの「のぼり旗」ができました。この旗は,啄木鳥のデザイナーである杉本さやかさん(バード・デザインハウス)がプレゼントしてくださったハンドメイド作品です(写真)。イベントでプロジェクトのブースを出すときなどに,大切に活用させていただきたいと思います。杉本さん,本当にありがとうございます!

Filed under: 更新情報/お知らせ — woodpecker 公開日 2012/07/19(木) 09:03

法律リスト(協議会・提案・協定)のページを開設しました。

協働のための制度である、協議会制度、提案制度、協定制度を定めた法律のリストを、本ウェブページ上に掲載いたしました。下記リンクよりご覧ください。

法律リストのページ

Filed under: 更新情報/お知らせ — woodpecker 公開日 2012/07/18(水) 02:14

プレスリリース:市民参加条例/環境条例に関する自治体アンケート

東日本大震災により、市民参加・協働の重要性が再認識される中、本プロジェクトでは、全国の自治体を対象に「市民参加・協働条例に関するアンケート」及び「環境条例に関するアンケート」を行い、各自治体の市民参加・協働の現状や課題について初めての包括的な調査を実施しました。その結果を公表し、多くの方へ情報提供するために、プレスリリースを行いました。下記より、ご覧下さい。

◆大阪大学プレスリリース(市民参加・協働条例/環境条例に関する自治体調査)

Filed under: 更新情報/お知らせ — woodpecker 公開日 2012/06/04(月) 02:12

サルバドールの環境会議に参加・報告しました。

リオ+20を直前に控え,2012年5月9日からブラジル・サルバドールで開かれた環境会議に参加しました(写真1)。 


1. サステナ会議
 
サルバドールは,バイーア州の州都で
あると同時に,ブラジルの最初の首都
として栄えた歴史のあるまち
(写真2・3・4)。

2. カラフルな建物がつらなる世界遺産地区

3. カラフルな町並み

4. 金の装飾で知られるサンフランシスコ教会

5.庶民の足・エレベーター
高台の旧市街地は,世界遺産に指定されて
おり,
エレベーター(写真5)で下に降り
ると,海が
広がっています(写真6・7・
8)。

6. ビーチを望む

7. 夕暮れ時の灯台

8. 海岸は憩いの場所
 

今回の会議は,女性弁護士が中心となって運営しているサステナ(http://www.sustentaonline.com.br/)という環境ネットワークが主催したもので,女性ばかりの環境弁護士事務所を形成していることに,まず驚きました。参加者は,法律家のみならず,森林の専門家から原住民のローカル・コミュニティの代表まで多種多様。サステナビリティの考え方をいかに実現するかという大きなテーマでしたが,どの報告も具体例にあふれ,興味深いものばかりでした(プログラム)。

環境教育のセッションでは,ブラジルでも国家環境教育政策法が成立していて,情報公開と参加の推進が法目的に謳われているとのこと。ブラジル人は,音楽やダンスが得意だが,必ずしも,組織的な行動や政治参加には積極的ではなく,環境保護の考え方も,広く国民一般に浸透しているとは言いがたいのが課題とか・・・。しかし,新鮮だったのは,若者の参加が多かったこと。大学生が,コンサート会場の入り口で,「リオ+20知っていますか?」「グリーンエコノミーって何ですか?」とインタビューし,「うん。知ってるよ。え,具体的に何かって?う~ん,大きな会議でしょ」などと答える様子も,ドキュメンタリーにまとめて放映されました。また,会場では,リサイクル・ファッションやワールドカップ会場の建設作業員の作業着をリサイクルした小物を売って,売り上げを福祉に使う取組みがなされるなど,小イベントも含め,大いに盛り上がりました(写真9・10)。


9. 空き缶のプルトップなどを利用したファッション

10. 生まれ変わった作業着

現在,ブラジルで大問題になっているのが森林法の改正。従来の法律では,森林の所有者は,土地の20%を保護しなければならないとされてきましたが,先日,この規制を緩和する改正法が成立したことを受けて,「大統領は,拒否権を行使せよ」というキャンペーンが各地で行われています。もっとも,従来の法律は,ほとんど守られていなかったため,単に厳しい規制だけでもだめで,どうしたら実効的な制度になるのか,貧困と環境の関わりを中心に,原住民の方を交えて,身近な生活に即した議論が交わされました。

司法アクセスとの関係でいえば,ブラジルには,NGOはもちろん,公益省に所属する公益検察官が,行政や企業の違法行為に対し,刑事,民事を問わず,幅広く訴訟を提起できるユニークな制度があり,環境事件専門の検察官もいます。役割が違うとはいえ,日本では,検察官が公開のシンポジウムに参加して行政を批判するというのは考えられませんが,ブラジルの公益検察官は,迫力をもって市民に語りかけ,社会と強いつながりをもっているようです。今回だけでなく,今まで会った公益検察官のほとんどが女性で(写真11),ブラジルでは,女性パワーを強く感じます。

会議の合間には,独特のバイーア州料理も満喫。3泊という短い期間でしたが,充実した訪問となりました(写真12)。


11. 活躍する公益検察官

12. 伝統的なバイーア料理
Filed under: 啄木鳥日誌 — woodpecker 公開日 2012/05/19(土) 11:24

第4回研究会の資料を掲載しました。

第4回研究会(2012年4月26日実施) チラシ

アンケート結果について」谷内久美子(あおぞら財団特別研究員/大阪大学法学研究科特任研究員)
質疑応答(要旨) ※調整中

※これまでの研究会の資料については、研究会・シンポジウムのページよりご覧いただけます。

Filed under: 更新情報/お知らせ — woodpecker 公開日 2012/05/11(金) 02:23
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